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mercredi 16 décembre 2009

Robot


ATR、京都府相楽郡で複数ロボットの連携による高齢者の生活支援実験を開始

  12月10日、京都府相楽郡のアピタ精華台店のスーパーマーケットで、複数のロボットが連携し、高齢者の生活を支援する実証実験が始まった。本実験は、今年6月にスタートした総務省委託研究「高齢者・障害者のためのユビキタスネットワークロボット技術の研究開発」の一環として、ATR(株式会社国際電気通信基礎技術研究所)がアピタ精華台店の協力を得て実施する。

 今回の実験は、ユーザーの自宅、スーパーマーケットなどの複数地点で、バーチャル型ロボット、アンコンシャス型ロボット、ビジブル型ロボットなどタイプが異なるロボットが連携し、買い物を楽しく支援するもの。実験期間は、来年3月までを予定。開発技術の実証と実証結果の開発へのフィードバックを目的としている。

ロボットと一緒に、会話をしながら買い物を楽しむ ユビキタスネットワークロボット環境構築方法と、楽しく買い物をするためのロボット・インタラクションの演出方法を検討 萩田紀博氏(ATR 知能ロボティクス研究 所長)
● 自宅と店舗をシームレスに結ぶネットワークロボットサービスの実現

 今回、モニターとして実証実験に参加されたのは、精華台に在住の長谷川さん(67歳)だ。実証実験は次のような流れで行なわれた。

 長谷川さんが自宅(今回はキャンピングカー内)で、買い物メモを作成する。今日の買い物予定は、ミカンとブロッコリーだ。携帯端末を立ち上げると、ロボットの映像が現れ「こんにちわ、長谷川さん。買いたい物を教えてください」と話しかける。長谷川さんが、「今日はミカンがほしいわ」と答えると、ロボットが「ミカンですね」と応じる。

 必要なものを全て告げて、メモの作成を終えたら、都合のよい時間に買い物に出かける。行き先は長谷川さんの行きつけのスーパーマーケットだ。長谷川さんが入り口で携帯端末を提示すると、無線LANアクセスポイントから自動的に通信が開始される。

 入り口付近にはレーザーレンジファインダー(LRF)が設置されており、エリア内に10人以上の人がいても5cm単位の精度で個人と位置を識別している。店内にいるRobovie-IIが、携帯端末のIDで個体識別をし「長谷川さん、来てくれたんだね」と親しく話しかけてくる。

 Robovie-IIはカゴを持たせてもらうと、長谷川さんの後をついて歩く。果物売り場に近づくと「ミカンを買うんだよね?」とRobovie-IIから話しかける。カゴにミカンを入れてもらったRobovie-IIは、自分が果物売り場にいることを認識して「今の季節、リンゴも美味しいよね」と話題を提供する。長谷川さんが「じゃぁ、リンゴも買おうか」と、Robovie-IIにリンゴを見せてカゴに入れると「ありがとう」とお礼を言う。

 他にも、野菜売り場で予定していたブロッコリーを買うと「サラダにするなら、レタスもいれるといいよ」と提案してくる。長谷川さんも、ロボットと会話を楽しみながら、レタスを追加した。

 この場合、携帯端末に現れる映像がバーチャル型ロボット、入り口付近にあるLRFがアンコンシャス型ロボット、Robovie-IIがビジブル型ロボットだ。

 長谷川さんは、ロボットと一緒に買い物をする体験を「大きな孫と一緒にお店を回っているみたい。ロボットとのおしゃべりがすごく楽しい」と嬉しそうに語った。

http://robot.watch.impress.co.jp/docs/news/20091214_335825.html